- 小倉知巳卵黄と同量のチーズを、火を止めた余熱で和える。
- ファビオ卵黄主体の液を湯煎し、機械で撹拌しながら温める。
- リュウジ全卵の卵液を弱火の直火で絶えず混ぜて仕上げる。
選ぶ流派で変わるのは、卵へ熱を渡す場所と方法。
小倉の卵、ファビオの卵、リュウジの卵は、どれも「正解」だ
このサイトの中心にある「レシピビルダー」は、パスタを麺と茹で・ベース・ソースと乳化・仕上げの4工程に分け、工程ごとに好きなシェフの流派を選んで一皿に組み立てる道具です。同じカルボナーラでも、小倉知巳は卵黄と同量のパルミジャーノを火を止めて和え、ファビオは卵黄3個を湯煎とハンドミキサーで約65℃まで上げ、リュウジは全卵1個を弱火の直火で絶えず混ぜます。どれも「正解」で、違いは温度をどこで作るかです。
ビルダーは、その違いを工程単位で組み替えられるようにしたものです。たとえば「麺と茹では小倉(1.9mm・塩1.5%)、ソースはファビオ(湯煎)、仕上げはリュウジ(追いオリーブ油と挽きたて黒コショウ)」という一皿が、4回タップするだけで手順書になります。
再生するとYouTubeの埋め込みプレーヤーを読み込みます。YouTubeで開く
- ベース豚肉の種類と、脂を引き出す加熱方法が変わる。
- ソースと乳化卵の構成と直火・湯煎・余熱の方式を決める。
- 仕上げチーズ、胡椒、追い油を入れる順序が変わる。
一皿の輪郭を大きく変える中心カードはソースと乳化。
皿の性格を一番左右するのは「ソースと乳化」だ
各工程のカードには、その流派の要約が1行で出ています。カードを選ぶと右側(スマホでは下)のパネル(皿名の下)に工程が並び、「選んだ工程の手順全文」を開くと、出典の動画や記事に基づく手順が読めます。
- ベースを替えると、豚の種類(グアンチャーレ・パンチェッタ・ベーコン)と脂の出し方が変わります
- ソースと乳化を替えると、卵の構成と加熱方式(直火・湯煎・余熱)が変わります。ここが一皿の性格を最も決めます
- 仕上げを替えると、チーズと胡椒と追い油の扱いが変わります
- キメラ度0四工程を一人の流派でそろえ、参照動画が残る。
- キメラ度100四工程が全員別で、同じ組合せの参照動画がない。
数値が示すのは失敗率ではなく、跨いだ流派の数。
「キメラ度100」は失敗の予告ではない
流派を跨ぐと、単独では起きない組合せが生まれます。ビルダーはその組合せを見て、欄外に注意を出します。たとえば「全卵を直火で和える」を選ぶと、卵白が固まり始める温度が低いことを理由に、火を最弱にするか止めてから和える注意が出ます。ペコリーノとグアンチャーレに濃い茹で塩を重ねると、塩分が重なる注意が出ます。
注意は選択を止めません。マニア向けのサイトなので、実験は歓迎です。ただし注意が出た組合せは、初回は出典の動画どおりに作ってから崩すのが安全です。
「キメラ度」は、何人の流派を跨いだかの目安です。0は一人の再現、100は4工程すべて別のシェフ。4工程すべてが別のシェフ(キメラ度100)になると「前例なしの配合」と表示されますが、失敗の予告ではなく、参考にできる動画が無いという意味です。
- 共有URL選択状態をURLに残し、同じ組合せを相手へ渡せる。
- お気に入り匿名IDでこの端末に保存され、別端末には移らない。
- 買い物メモ選んだ流派に紐づく食材と道具をまとめて追加する。
端末を越えて残したい組合せは、共有URLで保管する。
保存した組合せは、ログイン無しでこの端末に紐づく
選んだ状態はURLに残ります。アドレスをそのまま送れば、相手のブラウザで同じ組合せが開きます。「共有URLをコピー」を押すと短いURLが発行されます(発行できない環境では長いURLがコピーされます)。
詳しい解説を読む
「お気に入りに保存」を押すと、この端末のブラウザに保存され、お気に入りの「組み立てたレシピ」に並びます。ログインはありません。保存内容はログイン無しの匿名IDでサーバーにも控えが作られます(別の端末には引き継がれません)。残したい組合せはURLをメモに貼っておくのが確実です。
「材料・道具を買い物メモへ」は、選んだ流派に紐づけた道具と食材を右下の買い物メモに溜めます(動画に出てくるものと、本人の道具まとめ記事に出てくるものが混在します)。ファビオの湯煎方式ならハンドミキサーと温度計が入り(温度計はこのレシピでの使用は未確認で、道具まとめ記事に基づきます)、小倉の方式ならアルミフライパンとパルミジャーノが入ります。
- 一流派で作る最初は一人の四工程をそろえ、出典どおりに試す。
- 一工程を替える次の一皿ではカードを一枚だけ別流派へ差し替える。
- 違いを確かめる味や質感が変わった工程を、自分の分岐点として残す。
一度に一工程だけ替えると、差を生んだ理由を追える。
まとめ
ビルダーは「誰のレシピが正しいか」を決める道具ではなく、「どの工程で何が起きているか」を見えるようにする道具です。まずは一人のシェフの流派をそのまま組んで動画どおりに作り、次に一工程だけ替えてみてください。違いが出た工程が、その皿の分岐点です。カルボナーラの比較ページから始めるのが分かりやすいと思います。