イカスミパスタには、麺そのものが黒いタイプと、淡い色の麺へ黒いソースを絡めるタイプがあります。前者は黒さを麺から出し、後者は鍋でイカスミ、魚介の汁、茹で汁を合わせて黒さと濃度を作ります。買い物の前にどちらを使うか決め、塩分を持つ材料を重ねないようにすると、黒さだけが強くなったり、麺が重くなったりするのを避けられます。

黒い麺と黒いソースは、買うものも鍋の仕事も違う
黒い練り込み麺は、ゆで上がった時点で麺の色が黒いパスタです。ソースを白ワインと魚介の汁のように明るくしても、皿には黒い印象が残ります。普通のスパゲッティにイカスミを使う場合は、黒さをソース側で作ります。イカスミを茹で汁でのばしてから鍋へ入れ、麺の表面を薄く黒い液体で包みます。
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| 作りたい皿 | 買う主な材料 | 鍋で調整するもの |
|---|---|---|
| 麺の黒さを見せたい | 黒い練り込み麺 | 魚介の汁、オイル、具材 |
| 魚介の黒いソースを絡めたい | 普通のスパゲッティとイカスミ | イカスミ、茹で汁、塩味 |
| 黒さを控え、具を見せたい | 普通の麺と少量のイカスミ | ソースの量とトマトの扱い |
黒い練り込み麺へ市販のイカスミソースを使うこともできます。その場合は色をさらに足す必要はありません。麺は淡い色にしてソースを黒くする方が、色、塩味、濃度を鍋で調整しやすくなります。最初に使うイカスミを少量にし、麺と混ぜた後に色と塩味を確認します。

市販品は「味付きソース」か「イカスミ主体」かを原材料で見る
市販のいかすみ商品は、すぐ麺へかける味付きソースと、自分で魚介やトマトの鍋へ加えるイカスミ主体の商品に分けて考えます。味付きソースは、イカスミ以外のトマト、香味野菜、油、塩がすでに入っています。小袋のイカスミ主体の商品は、足すトマトやオイル、茹で汁を自分で決めます。商品名の「いかすみ」だけでなく、原材料表示の先頭から確認します。
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実例として、エスビー食品の「予約でいっぱいの店のいかすみソース」は120gの味付きパスタソースです。原材料にはトマトピューレー、ソテー・ド・オニオン、いかすみペースト、白ワイン、オリーブオイル、いか・アンチョビなどのエキス、にんにく、食塩が並び、1食120g当たりの食塩相当量は2.8gです(エスビー食品の商品ページ)。このようなソースへ塩、アンチョビ、トマト缶を最初から足すと、味の軸が重なります。
イカスミ主体の商品を選ぶ時は、トマトや塩、油が入っているかを先に読みます。原材料がシンプルでも、濃縮されたスミをそのまま鍋へ落とすと塊になりやすいため、小さな器で茹で汁か魚介の煮汁に溶いてから使います。開封後の扱いと使い切り量は、必ず手元の表示に従います。

イカスミは、具に火を通してから少量の水分でのばす
生のイカや海老を使うなら、先に香りと火入れを作ります。イカを具として残す日は、短く炒めて一度取り出します。トマトを使う日は、トマトの水分を先に温め、魚介を煮込む鍋と同じ時間に長く置かないようにします。麺のゆで上がりが近づいてから、イカスミを小さな器でのばします。
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BarillaのChef Lorenzo Boniによる公開レシピは、イカスミを茹で汁でのばして短く煮立て、早めに上げた太いスパゲッティを鍋で和える手順です(Barillaの公開レシピ)。ユウキ食品の公開レシピも、イカの身と内臓をトマト、にんにく、唐辛子と加熱し、取り分けた茹で汁で最後の汁気を調整しています(ユウキ食品の手順)。
鍋に入れる順序は、具材を火にかける、ソースの水分を整える、イカスミをのばして加える、麺を受ける、の四段階です。イカスミを先に濃く煮詰めず、麺を入れた後に不足する黒さだけを補います。塩味が強い時は、塩を追加せず、無塩の茹で汁を少量足して麺へソースを広げます。

麺の表面が黒くつながったら、具を戻して盛る
パスタは表示時間より少し早めに鍋へ移し、トングで動かします。鍋底に黒い液体が溜まり、麺が白く見えるなら、和える時間が短いか水分が多すぎます。麺が束になって重く、鍋底が乾くなら、茹で汁を少量足してソースをほどきます。一本を持ち上げ、黒いソースが切れずに表面へ続いているかを確認します。
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イカ、海老、カニなどの魚介を使った場合は、ソースと麺が整ってから戻します。具を早く戻すと、ソースの濃度を直す間にも身へ火が入り続けます。トマトの形を残すなら火を止めた後に加え、黒い麺の上で赤を見せます。トマトをソースへ溶かすなら、イカスミを加える前に水分を整えます。
盛り付けでは麺を先に置き、主役にする魚介を上へ載せます。黒いソースは具材の輪郭を隠しやすいため、イカを主役にするならイカを、海老を使うなら海老を見える位置へ戻します。黒い麺とソースのどちらを使うか、市販品に何が入っているか、イカスミをいつのばすか。この三つが決まれば、魚介の火入れと黒さを同じ鍋で扱えます。