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明太子のスパゲッティー

日本 · No.22 / 103

明太子のスパゲッティー

Mentaiko Spaghetti, 4 ways

ほぐした辛子明太子をバターやマヨネーズ、卵黄などで和え、パスタに絡める和風パスタ。分岐点は「明太子に火を通すか、混ぜるだけで仕上げるか」と「乳化に卵・生クリーム・牛乳のどれを使うか、あるいは何も使わないか」。

作り手のレシピから選ぶ

各カードは元動画またはレシピ記事へつながります。流派をそのままビルダーに入れることもできます

卵もチーズも生クリームも使わず、バター+昆布茶でクリーム状に

  • 卵・チーズ・生クリームを一切使わず、バターと明太子と昆布茶だけでクリーム状に仕上げる家庭最適化路線
  • にんにくを焼いて濾したガーリックオイルを香りの土台にし、具のにんにくは別途チップとして使う二段構え
  • 『10代から作ってきた明太子パスタが20年の時を経て至高になった』という、検証を重ねた集大成として発表するリュウジ流の打ち出し方
元のレシピを見る この流派を入れる
本人の発言
  • 僕が大好きで10代の頃から作ってきた明太子パスタ 20年の時を経て至高の領域になりましたので ここで満を持して紹介させてください「至高の明太子パスタ」 出典

参照: [1] [2]

ベースはトマトソース。明太子は加熱せず盛り付け後にそのまま乗せる

  • 明太子パスタなのにベースはトマトソースで、明太子は『具材の一つ』として最後に乗せる構成
  • 他の3人が明太子をソース側に混ぜ込むのに対し、この流派だけ明太子をソースに入れず、盛り付け後に生のまま乗せる
  • パスタ塩分濃度1.5%・24cmアルミパンという、プロ養成講座らしい器具・数値の明記

参照: [1]

鍋を使わず電子レンジだけで茹でて、火を使わずソースを絡める

  • 鍋もフライパンも使わず、耐熱容器と電子レンジだけで茹でから仕上げまで完結させる時短設計
  • マヨネーズ+めんつゆ+昆布茶+砂糖という家庭の調味料だけでソースを組み立てる
  • パスタの茹で汁を昆布茶入りの水に置き換え、茹で汁自体に下味をつけておく
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本人の発言
  • 濃厚カルボナーラの如くトロットロ!今までの明太子パスタを超越した『極明太子パスタ』の作り方 出典

参照: [1]

牛乳+卵黄+オリーブ油+マヨネーズで乳化、フライパンでソースを加熱しない

  • フライパンでソースを一切加熱せず、ボウルで混ぜるだけで仕上げる『混ぜるだけ』設計
  • 卵黄+牛乳+マヨネーズ+オリーブオイルの4種で乳化させ、生クリームを使わずになめらかさを出す
  • 余った卵白を茹で汁で2分加熱して白身だけのポーチドエッグにする、という使い切りまで原典で示している
元のレシピを見る この流派を入れる
本人の発言
  • 簡単混ぜるだけ!なめらか&濃厚ソースが絶品!めんたいパスタの作り方 出典

参照: [1]

9軸で横断比較

数値は各動画・レシピ記事の表現をそのまま転記

AXIS リュウジ 小倉知巳 だれウマ コウケンテツ
麺・分量・茹で方 1.4mm 100g1.5mm 70g100g・太さ記載なし・レンジ600Wで表示茹で時間+3分スパゲティーニ1.6mm 160g/2人分・袋の表示時間通り
茹で湯の塩 湯に対して0.7%湯の1.5%食塩は使わず昆布茶で下味水1.5Lに塩大さじ1
明太子の下処理・分量 明太子30g・中身を取り出して使用(薄皮は使わない)明太子ひと腹と少々・皮のままたたき、盛り付け後に乗せる(非加熱)明太子1本・薄皮をこそげ取って使用辛子明太子60g・ほぐして使用
油脂(バター・オリーブ油・マヨネーズ) バター20g+ガーリックオイル小さじ2(にんにくを焼いて濾す)オリーブ油+唐辛子オイル(にんにくと弱火で香り出し)有塩バター10g+マヨネーズ大さじ1オリーブオイル大さじ1+マヨネーズ大さじ1/2+バター10〜20g
加熱方法(直火・レンジ・加熱なし) ボウルごと湯煎にかけて練る。直火にはかけないトマトソースは直火で煮詰める。明太子自体は加熱しない鍋を使わず電子レンジで茹で、パスタの余熱でソースを絡めるソースは加熱せず、茹でたてパスタの熱で和えるだけ
乳製品・卵の有無 使用なし(卵・生クリーム・チーズなし)使用なし使用なし(卵・生クリームなし、マヨネーズのみ)牛乳大さじ2+卵黄1個(生クリームは不使用)
酸味(レモン等) レモン汁小さじ1/2+添えのレモンレモン等の酸味材は使わない(トマトソース45cc・唐辛子オイルのみ)レモン1/8個を仕上げに絞る記載なし
仕上げ 刻み海苔・大葉・レモンたたいた明太子を上に乗せる(イタリアンパセリはソースに混ぜ込む)レモンのみ。海苔・大葉なし青じそ・刻み海苔
所要時間 20分15分20分15分
出典の確認 出典確認済一部未確認一部未確認一部未確認
リュウジ 卵もチーズも生クリームも使わず、バター+昆布茶でクリーム状に
麺・分量・茹で方
1.4mm 100g
茹で湯の塩
湯に対して0.7%
明太子の下処理・分量
明太子30g・中身を取り出して使用(薄皮は使わない)
油脂(バター・オリーブ油・マヨネーズ)
バター20g+ガーリックオイル小さじ2(にんにくを焼いて濾す)
加熱方法(直火・レンジ・加熱なし)
ボウルごと湯煎にかけて練る。直火にはかけない
乳製品・卵の有無
使用なし(卵・生クリーム・チーズなし)
酸味(レモン等)
レモン汁小さじ1/2+添えのレモン
仕上げ
刻み海苔・大葉・レモン
所要時間
20分
出典
出典確認済
小倉知巳 ベースはトマトソース。明太子は加熱せず盛り付け後にそのまま乗せる
麺・分量・茹で方
1.5mm 70g
茹で湯の塩
湯の1.5%
明太子の下処理・分量
明太子ひと腹と少々・皮のままたたき、盛り付け後に乗せる(非加熱)
油脂(バター・オリーブ油・マヨネーズ)
オリーブ油+唐辛子オイル(にんにくと弱火で香り出し)
加熱方法(直火・レンジ・加熱なし)
トマトソースは直火で煮詰める。明太子自体は加熱しない
乳製品・卵の有無
使用なし
酸味(レモン等)
レモン等の酸味材は使わない(トマトソース45cc・唐辛子オイルのみ)
仕上げ
たたいた明太子を上に乗せる(イタリアンパセリはソースに混ぜ込む)
所要時間
15分
出典
一部未確認
だれウマ 鍋を使わず電子レンジだけで茹でて、火を使わずソースを絡める
麺・分量・茹で方
100g・太さ記載なし・レンジ600Wで表示茹で時間+3分
茹で湯の塩
食塩は使わず昆布茶で下味
明太子の下処理・分量
明太子1本・薄皮をこそげ取って使用
油脂(バター・オリーブ油・マヨネーズ)
有塩バター10g+マヨネーズ大さじ1
加熱方法(直火・レンジ・加熱なし)
鍋を使わず電子レンジで茹で、パスタの余熱でソースを絡める
乳製品・卵の有無
使用なし(卵・生クリームなし、マヨネーズのみ)
酸味(レモン等)
レモン1/8個を仕上げに絞る
仕上げ
レモンのみ。海苔・大葉なし
所要時間
20分
出典
一部未確認
コウケンテツ 牛乳+卵黄+オリーブ油+マヨネーズで乳化、フライパンでソースを加熱しない
麺・分量・茹で方
スパゲティーニ1.6mm 160g/2人分・袋の表示時間通り
茹で湯の塩
水1.5Lに塩大さじ1
明太子の下処理・分量
辛子明太子60g・ほぐして使用
油脂(バター・オリーブ油・マヨネーズ)
オリーブオイル大さじ1+マヨネーズ大さじ1/2+バター10〜20g
加熱方法(直火・レンジ・加熱なし)
ソースは加熱せず、茹でたてパスタの熱で和えるだけ
乳製品・卵の有無
牛乳大さじ2+卵黄1個(生クリームは不使用)
酸味(レモン等)
記載なし
仕上げ
青じそ・刻み海苔
所要時間
15分
出典
一部未確認

工程を組み替えてみる(任意)

URLに選択が残るので、そのまま共有できます

1 麺と茹で 麺の銘柄・太さ・塩分・湯量・茹で時間
2 ベース 油脂・主素材の扱い(脂を出す・香りを出す)
3 ソースと乳化 和える場所・火加減・茹で汁の量
4 仕上げ チーズ・胡椒・追い油・盛り付け

流派マップ:どこで温度を作るか

明太子のスパゲッティーの分岐点は乳化と加熱の方式

直火で和える

フライパンを火にかけたまま手で温度を作る。速いが、手の感覚が要る。

間接熱で温度管理

湯煎・蒸気・二重鍋・ハンドミキサー。再現性が高い代わりに一手間。

火を止めて余熱で

火を切ってから、あるいはボウルで麺の熱だけで乳化させる。失敗しにくい。

茹で湯の塩分2流派の実値。同じ値は縦に重ねています
0.6%0.9%1.1%1.3%1.6%リュウジ: 湯に対して0.7%R小倉知巳: 湯の1.5%TO
所要時間4流派の実値。同じ値は縦に重ねています
14.4分16.0分17.5分19.1分20.6分小倉知巳: 15分TOコウケンテツ: 15分KKリュウジ: 20分Rだれウマ: 20分D
麺の太さ3流派の実値。同じ値は縦に重ねています
1.4mm1.4mm1.5mm1.6mm1.6mmリュウジ: 1.4mm 100gR小倉知巳: 1.5mm 70gTOコウケンテツ: スパゲティーニ1.6mm 160g/2人分・袋の表示時間通りKK

この皿で使う道具と食材

調理に使う道具と、この皿に合う食材の購入候補です。

明太子のスパゲッティーの蘊蓄

食材

日本の規格に「エキストラバージン」という等級は存在しない

IOCは遊離酸度0.8%以下と官能パネルでエキストラバージンを定義する。一方、日本のJAS 0523:2024にあるのは「オリーブ油」と「精製オリーブ油」の2区分だけだ。発煙点をめぐる誤解、喉を刺すオレオカンタール、品種が決める辛味の幅、そして乳化。本稿で比較する既存30皿のうち22皿に入っている油を、規格・科学・レシピの三方向から追う。

食材

イタリアにトマトが着いてから、パスタに乗るまで242年かかった

記録に残る最古のイタリアのトマトは1548年10月31日、フィレンツェ郊外の農園からピサのコジモ1世へ届いた籠。パスタとトマトソースが同じ皿に載った最初の記録は1790年。マルコ・ポーロの麺は1929年にアメリカの業界誌が作った話で、サンマルツァーノは2011年時点で米国市場の推定95%が非正規品。トマトという素材を、出典の残っている事実だけで縦に貫く。