ひと皿から、少し遠くへ。Recipes, people & good things.
和風キノコのスパゲッティー

日本 · No.27 / 103

和風キノコのスパゲッティー

Wafu Kinoko Pasta (Japanese-style Mushroom Pasta), 4 ways

醤油・めんつゆ・だしなどの和風調味料ときのこを合わせる、日本独自の「和風スパゲッティ」ジャンルの一皿。単一の元祖レシピは確認できず、きのこの種類・下処理・和風調味料の選び方(醤油/めんつゆ/白だし/だし醤油+塩昆布など)と、ベーコンの有無で流派が分かれる。

作り手のレシピから選ぶ

各カードは元動画またはレシピ記事へつながります。流派をそのままビルダーに入れることもできます

フライパン一つ、水と日本酒の煮汁で麺ごと仕上げる一体型

  • きのこに下味塩を振って揉み混ぜ、10分置いてから炒める
  • 別鍋でパスタを茹でず、水300cc+日本酒50cc+昆布茶の煮汁にそのまま入れて煮るフライパン一つの一体型
  • 醤油だけでなく砂糖小さじ1/2を加えて甘辛の和風バター仕立てにする
元のレシピを見る この流派を入れる
本人の発言
  • きのこの香りを最大限に活かした最高の和風パスタです 出典
  • フライパン一つ「だからウマい」 出典

参照: [1] [2]

きのこは手でちぎって強火で焼き、醤油を2段階に分ける

  • きのこを包丁で切らず手で繊維に沿ってちぎることで香りと絡みを立たせる
  • 醤油を『きのこを焼く段階』と『仕上げ』の2回に分けて加え、バターは火を止めてから溶かす
  • ベーコンや肉を使わず、きのこ2種+にんにく+バター+青じそだけで完結する軽い構成
元のレシピを見る この流派を入れる
本人の発言
  • きのこ類を手で繊維に沿ってちぎることで香りが立ち、パスタに馴染みやすくなる 出典

参照: [1] [2]

にんにく・鷹の爪をオイルでじっくり、だし醤油は鍋肌から焦がす

  • にんにく・鷹の爪・ベーコンを弱火で段階的に加熱し、香りをオイルに移してから主役のきのこを炒める組み立て
  • だし醤油を鍋肌から加えて少々焦がす、香ばしさを作る技法を明記
  • 顆粒だし(ほんだし)とだし醤油を併用する二重だし構成
元のレシピを見る この流派を入れる
本人の発言
  • ニンニクと鷹の爪は焦げやすい為、弱火で緩やかに加熱する。また、緩やかに加熱することで、オリーブオイルに香りが移る 出典
  • だし醤油を鍋肌から加えて少々焦がすことで、香ばしさが加わる 出典

参照: [1]

きのこ3種を焼き色まで、水+塩昆布の煮汁でパスタを煮る

  • 『きのこ類は必ず3種類使用する』と種類数を明言し、洗わず拭き取る下処理を徹底
  • 塩昆布を煮汁に溶かし込み、めんつゆは火を止めてから加える二段仕込み
  • 動画URLは未確認。レシピ書き起こしサイトと本人連載記事(フーディストノート)の2系統で材料・手順を照合したが、炒めの火加減だけは中火と弱火で食い違う
元のレシピを見る この流派を入れる
本人の発言
  • きのこ類は必ず3種類使用する 出典

参照: [1] [2]

10軸で横断比較

数値は各動画・レシピ記事の表現をそのまま転記

AXIS リュウジ コウケンテツ 森シェフ だれウマ
麺・分量・茹で 100g・太さ記載なし・専用の茹で鍋を使わずフライパンの煮汁で標準時間通り煮るスパゲティーニ160g/2人分・湯1.5L塩大さじ1・表示−1分(太さは記載なし)1.6mm 100g・塩1%・表示−1分100g・1.6〜1.8mm・煮汁でそのまま仕上げ茹で
きのこの種類・分量 しめじ40g・舞茸40g・エリンギ40g(合わせて120g)しめじ1パック・まいたけ1パック椎茸3個・しめじ1/2パックしめじ1袋・舞茸1株・椎茸3個(必ず3種類使用)
きのこの下処理・切り方 塩小さじ1/3を振って揉み混ぜ10分置く。エリンギは輪切り、舞茸としめじは手で裂く包丁を使わず手で繊維に沿ってちぎる椎茸は石づきを縦半分に切り、かさは5mm幅の薄切り。しめじは根元を落としてほぐす石づきを落とし手でちぎる。水洗いせず濡れた紙で拭く
きのこの焼き方・火加減 弱火のフライパンでにんにく→ベーコン、きのこを加えてからは中火にんにくは弱火3〜4分で香りを出して取り出し、きのこは強火で焼き色がつくまで焼くにんにく→鷹の爪→ベーコンの順に弱火、きのこはしなびるまで弱火ベーコン・にんにくと共に焼き色がつくまで炒める(火加減は書き起こし=中火、連載記事=弱火でじっくり、と食い違う)
ベーコン・肉の有無 ベーコン35g(千切り)なし(ベーコン等は使わない)ベーコン4枚(1cm幅)厚切りベーコン60g(1cm幅短冊切り)
にんにく・香味野菜 にんにく2片(6g)・つぶして芯を取りみじん切りにんにく1かけ(ヘラで潰し芽を取り手で割く。炒めて一度取り出し、あとで戻す)にんにく1/2片(みじん切り)+鷹の爪1本にんにく1片(みじん切り)
和風調味料の選択 醤油小さじ2・砂糖小さじ1/2・昆布茶小さじ1・日本酒50ccしょうゆ大さじ1/2(きのこ用)+大さじ1/2(仕上げ用)だし醤油小さじ1/2・ほんだし小さじ1/2めんつゆ(2倍濃縮)大さじ1/2・塩昆布5g・料理酒大さじ2
油脂の使い方 油大さじ1(炒め用。書き起こしはサラダ油、オリーブ油や米油でも可と明記)+バター10g(仕上げ)オリーブオイル大さじ2+バター10〜20gオリーブオイル適量+バター5gオリーブオイル大さじ1+有塩バター10g
仕上げ・薬味 小ネギ青じその細切り・粗びき胡椒大葉5枚の千切り記載なし
調理時間 約15分20分(2人分)35分30分
出典の確認 出典確認済一部未確認一部未確認一部未確認
リュウジ フライパン一つ、水と日本酒の煮汁で麺ごと仕上げる一体型
麺・分量・茹で
100g・太さ記載なし・専用の茹で鍋を使わずフライパンの煮汁で標準時間通り煮る
きのこの種類・分量
しめじ40g・舞茸40g・エリンギ40g(合わせて120g)
きのこの下処理・切り方
塩小さじ1/3を振って揉み混ぜ10分置く。エリンギは輪切り、舞茸としめじは手で裂く
きのこの焼き方・火加減
弱火のフライパンでにんにく→ベーコン、きのこを加えてからは中火
ベーコン・肉の有無
ベーコン35g(千切り)
にんにく・香味野菜
にんにく2片(6g)・つぶして芯を取りみじん切り
和風調味料の選択
醤油小さじ2・砂糖小さじ1/2・昆布茶小さじ1・日本酒50cc
油脂の使い方
油大さじ1(炒め用。書き起こしはサラダ油、オリーブ油や米油でも可と明記)+バター10g(仕上げ)
仕上げ・薬味
小ネギ
調理時間
約15分
出典
出典確認済
コウケンテツ きのこは手でちぎって強火で焼き、醤油を2段階に分ける
麺・分量・茹で
スパゲティーニ160g/2人分・湯1.5L塩大さじ1・表示−1分(太さは記載なし)
きのこの種類・分量
しめじ1パック・まいたけ1パック
きのこの下処理・切り方
包丁を使わず手で繊維に沿ってちぎる
きのこの焼き方・火加減
にんにくは弱火3〜4分で香りを出して取り出し、きのこは強火で焼き色がつくまで焼く
ベーコン・肉の有無
なし(ベーコン等は使わない)
にんにく・香味野菜
にんにく1かけ(ヘラで潰し芽を取り手で割く。炒めて一度取り出し、あとで戻す)
和風調味料の選択
しょうゆ大さじ1/2(きのこ用)+大さじ1/2(仕上げ用)
油脂の使い方
オリーブオイル大さじ2+バター10〜20g
仕上げ・薬味
青じその細切り・粗びき胡椒
調理時間
20分(2人分)
出典
一部未確認
森シェフ にんにく・鷹の爪をオイルでじっくり、だし醤油は鍋肌から焦がす
麺・分量・茹で
1.6mm 100g・塩1%・表示−1分
きのこの種類・分量
椎茸3個・しめじ1/2パック
きのこの下処理・切り方
椎茸は石づきを縦半分に切り、かさは5mm幅の薄切り。しめじは根元を落としてほぐす
きのこの焼き方・火加減
にんにく→鷹の爪→ベーコンの順に弱火、きのこはしなびるまで弱火
ベーコン・肉の有無
ベーコン4枚(1cm幅)
にんにく・香味野菜
にんにく1/2片(みじん切り)+鷹の爪1本
和風調味料の選択
だし醤油小さじ1/2・ほんだし小さじ1/2
油脂の使い方
オリーブオイル適量+バター5g
仕上げ・薬味
大葉5枚の千切り
調理時間
35分
出典
一部未確認
だれウマ きのこ3種を焼き色まで、水+塩昆布の煮汁でパスタを煮る
麺・分量・茹で
100g・1.6〜1.8mm・煮汁でそのまま仕上げ茹で
きのこの種類・分量
しめじ1袋・舞茸1株・椎茸3個(必ず3種類使用)
きのこの下処理・切り方
石づきを落とし手でちぎる。水洗いせず濡れた紙で拭く
きのこの焼き方・火加減
ベーコン・にんにくと共に焼き色がつくまで炒める(火加減は書き起こし=中火、連載記事=弱火でじっくり、と食い違う)
ベーコン・肉の有無
厚切りベーコン60g(1cm幅短冊切り)
にんにく・香味野菜
にんにく1片(みじん切り)
和風調味料の選択
めんつゆ(2倍濃縮)大さじ1/2・塩昆布5g・料理酒大さじ2
油脂の使い方
オリーブオイル大さじ1+有塩バター10g
仕上げ・薬味
記載なし
調理時間
30分
出典
一部未確認

工程を組み替えてみる(任意)

URLに選択が残るので、そのまま共有できます

1 麺と茹で 麺の銘柄・太さ・塩分・湯量・茹で時間
2 ベース 油脂・主素材の扱い(脂を出す・香りを出す)
3 ソースと乳化 和える場所・火加減・茹で汁の量
4 仕上げ チーズ・胡椒・追い油・盛り付け

流派マップ:どこで温度を作るか

和風キノコのスパゲッティーの分岐点は乳化と加熱の方式

直火で和える

フライパンを火にかけたまま手で温度を作る。速いが、手の感覚が要る。

  • 該当する流派なし

間接熱で温度管理

湯煎・蒸気・二重鍋・ハンドミキサー。再現性が高い代わりに一手間。

  • 該当する流派なし

火を止めて余熱で

火を切ってから、あるいはボウルで麺の熱だけで乳化させる。失敗しにくい。

所要時間4流派の実値。同じ値は縦に重ねています
12.6分18.8分25分31.2分37.4分リュウジ: 約15分Rコウケンテツ: 20分(2人分)KKだれウマ: 30分D森シェフ: 35分MC
麺の太さ2流派の実値。同じ値は縦に重ねています
1.6mm1.6mm1.7mm1.8mm1.8mm森シェフ: 1.6mm 100g・塩1%・表示−1分MCだれウマ: 100g・1.6〜1.8mm・煮汁でそのまま仕上げ茹でD

この皿で使う道具と食材

調理に使う道具と、この皿に合う食材の購入候補です。

和風キノコのスパゲッティーの蘊蓄

食材

日本の規格に「エキストラバージン」という等級は存在しない

IOCは遊離酸度0.8%以下と官能パネルでエキストラバージンを定義する。一方、日本のJAS 0523:2024にあるのは「オリーブ油」と「精製オリーブ油」の2区分だけだ。発煙点をめぐる誤解、喉を刺すオレオカンタール、品種が決める辛味の幅、そして乳化。本稿で比較する既存30皿のうち22皿に入っている油を、規格・科学・レシピの三方向から追う。